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ヤシのジュースを飲む小鉄

旧日本軍の大砲

日本灯台

“ドスーン”190cmのオーストラリア人が尻餅をついた。

お次は前を行く小鉄(女房)がつる草に足を取られ

ドタッ”

「大丈夫か?」命に別状はないらしい。

地主の小屋まで(失礼、家屋)やっとの思いでたどり着く。

それよりも下りが心配だ。

出来るだけ滑りやすい石の上を歩かず、

草の根を踏むように降りる。

1930年代に建てられた日本灯台(現在は個人所有)。

やっとの思いでたどり着いた。

海抜100mの見晴らしは素晴らしい眺めだが、

汗が目に入りそれどころじゃない。

腰まで伸びた草むらを分け入り、

山小屋のような一軒家にたどり着く。

私有地につきここから上は一人5㌦

この山道へ分け入ったのは何ヶ月前だろうか、

こんな所に観光に来る人もいないだろう。

サウナに一週間通った位の汗。喉はカラカラ

「オーイ水」、小鉄「車に置いてきたワ」

なんとも返事の仕様がない
「………」。

島内観光は豪雨の後の山登り。

ガイドを先頭に道なき道を4人が進む、

オーストラリア人2人と我隊の5人。

肩で息をしながら休憩。

「2~3分待ってくれ」ヤシの木に登り「4ツ」

すばやく刀で切り取り

天然のヤシの実のジュース。

ほのかに甘い味が渇いた喉を潤してくれた。

    

日本灯台

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