離島60めぐり---第55訪島(4)

 金華山(きんかざん) 

●牡鹿諸島
_宮城県

 それからフランスはパリからはるばるのネスト・ル・パレンさん(62)ファミリー。
息子さん夫婦とお孫さん(一歳)。

早大を出て古典芸能を勉強し現在はパリ郊外のクール大学で教授をしている親日家。
40年前に初めて金華山を訪れ今回で3度目。
朝食時に流暢な日本語でよもやま話に花が咲いた。

いつの日か日本の「能」をパリで演じて見たいと熱き思いにうたれる。


 パレンさんは足が不自由(義足)ながら私たちと同じ山道を登るという。
そのバイタリティーと精神力には頭がさがる。


 「息子の助けがあれば大丈夫だ…」といった彼のガッツ。
旅はいろんな“勇気”に出会う。

メルシーボーク、ムッシュー・パレン。

日本の島再発見_宮城県_牡鹿諸島_金華山_ネスト・ル・パレン夫妻(フランス人)
ネスト・ル・パレン夫妻(フランス人)

日本の島再発見_宮城県_牡鹿諸島_金華山_ネスト・ル・パレン夫妻(フランス人)


『険道を ふと振り返る 我が人生』

 

【追記】
金華山を訪れた2日後、仙台の石巻駅で偶然、パレンさんにバッタリ。
1週間後に大阪で再会を約束して別れた。
そして1週間後に大阪で会った。
造幣局の『桜の通り抜け』や日本橋の『文楽劇場』のれんの店、道頓堀や宗右衛門町を案内。
昼は「お好み焼き」夜は「天麩羅」と“大阪の味”をたっぷりと味わってもらった。
島で、行きづりの外国の方に、日本での楽しい旅の思い出づくりになればと…。
パリでの再会を約束してオフヴォア!