離島60めぐり---第6訪島(3)

 宮古島(みやこじま)

●宮古諸島_沖縄県  沖縄諸島の夕食は本土よりかなり遅い。
総じて南の島ほど“夜遊び名人”が多いからだろう。


夜8時半“旅の鉄人”のアポなし冒険旅行だから地元の居酒屋に飛び込む。

日本の島再発見_沖縄県_宮古諸島_宮古島_地元居酒屋のメニュー
地元居酒屋のメニュー

ここで宮古島独特の「オトーリをやりましょう」という。

オトーリとは、まず『親』を決 め、その親が何か口上、挨拶みたいなことを手短にしゃべり、グイッとイッキに酒杯を呑みほす。
続いてその場の仲間に順番に酒を注いで回していき、最後にふたたび自分のコップになみなみとつぎ、締めくくりの口上を述べてグイッと呑みほす。


そして「××さんにつなぎます」と次の親を指名し、その親がまた同じように口上をのべてからグイッとやり、みんなに注ぐ…これを延々とやっていくのだ。


皆それぞれが名スピーチ。
ゴルフ人生の話、明日の勝負、シニアの私のドライバーの飛距離などなど…。


還暦を迎えてもゴルフだけはまけられまへんなぁ!
1時間ぐらいで、1本目のボトルの底がみえた。


ナミの日本酒ではおまへん。
アルコール分43%という泡盛の5分割りだから大変だ。

昼間のゴルフ仲間と地元の人とついつい年も忘れてコンパのノリでやっていたら夜11時。
完璧に天国を浮遊し、ロレツが回らず、そのかわり夜空が洗濯機のように回転した状態でほうほうの体でホテルに引き上げた。


翌朝はもちろん、顔がムクんでフラフラ。
おかげでゴルフは余分なところに力が入らずナイスショットの連続。

「これからはゴルフの前に泡盛のオトーリにかぎる!」とはジョークだが…。


プレイ後の食事は宮古料理店『蔵』に。
壁にいろんなサイン色紙が並んでいたが、女優・壇ふみさんのが目にとまった。


―おおたにわたりの天ぷらの美味しかったこと!…とある。
おおたにわたりとはツル草の一種で本土の青いゼンマイみたいな新芽だ。


我々の世代は壇ふみタイプは無条件の好み。
で早速、同じものを注文したがホロ苦い珍味。
これって“初恋の味”…という感じ。

むしろ山羊のコウガンのサシミの方がおつな味がして断然美味かった!
ふみちゃんゴメンネ。


他に馬汁(豚汁の馬肉版)、アーサーの天麩羅、タコの肝あえなど。

日本の島再発見_沖縄県_宮古諸島_宮古島_馬肉汁
馬肉汁

バイアグラなんかくそくらえッていうハイな気分で、宮古島はゴルフ三昧。


小鉄(女房)がいない一人旅はちょっと寂しい思いをふところに店を出て、空港に向かった。

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