離島60めぐり---第15訪島(4)

 種子島(たねがしま)

鹿児島県  ここまで来たのだから“花よりダンゴ”で「ロケットより郷土グルメ」と決め込んだ。


南種子島町内に3軒ほどある郷土料理の店の中から『八作』という店に飛び込んだ。
ホテルの食事もいいが、とにかく離島の旅は外に出てみることだ。
そこには1度も出会ったことのない食材に出会う感動があるからだ。


例によってカウンターに陣取り、ビールを注文。
人の良さそうな親父さんと女将さんを相手に話もはずんだ。


「浜ゼリの天ぷら(砂浜で育ったセリの一種。10月末~4月)」歯ざわりと香りがとても素晴らしい。

日本の島再発見_鹿児島県_種子島_天ぷらにすると美味しい浜ゼリ「八作」の主人・小川正光さん
天ぷらにすると美味しい浜ゼリ
「八作」のご主人・小川正光さん


うまい、うまいといいながら食べていたらサービスといって「浜ゼリの味噌あえ」が出てきた。
これがまた絶品の味!


「刺し身(あおりイカ・タルメの白身・黒ダイ)」
「タルメの荒煮(腹身の部分は濃厚な味=他のお客さんからのおすそわけ)」
「カツオの塩辛」やや塩味が強すぎた。
「種子島産のシメサバ」(2時間程、酢でしめる)
「にぎり寿司(タルメ・黒ダイ・サバ・イクラ)」
これに焼酎のお湯割り、ビール1本。赤だしがついて小鉄(女房)と二人で4300円は“感激の値段”だ。

島の人との会話と人情にも「ごちそうさん」の旅を堪能した。


種子島を旅してから1年後、『八作』の主人・小川正光さんから珍しい「破竹」が届く。

天ぷらにして食べると懐かしい“島の味”を思い出させてくれた。
味といい、歯ざわりといい、最高…。

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