離島60めぐり---第20訪島(3)

 奥尻島(おくしりとう)

北海道  島の北端の稲穂岬の『賽の河原』マグネチュード7・8。
日本海側における観測史上最大級の地震(1993年7月12日)は死者、行方不明198名を数えた。

その時の慰霊碑がこの河原に建立されている。
私が訪れた時はあれからもう6年の歳月がたっていた。


ハマナスの花が咲き広がる河原の石を一つ一つ積み重ねて、霊を慰めている。
私の亡き父や母や、弟を偲い「ひとつ積んでは母のため…、ふたつ積んでは父のため…」の言葉を思いながら河原に小鉄とたった二人きり。
しばし、たたずみ昔をしのび、今の自分に感謝した。

日本の島再発見_北海道_奥尻島_賽の河原
賽の河原

もう、その時の悲惨な面影はみじんも感じられない。
自然の脅威から立ち直り、新しく、見事に生まれ変わっているリフレッシュ・アイランドのたくましさ。

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