離島60めぐり---第11訪島(4)

 奄美大島(あまみおおしま)

●奄美群島
_鹿児島県  名瀬市のホテルへの道中、『マングローブ原生林』は佐用川と役勝川のデルタ地帯にひろがる。
沖縄県の西表に次ぐ日本で第二の規模。“オヒルギ”はここが北限。

原生林の中を小鉄と歩く。
ジャングル探検はエキゾチックで充分たのしめるおススめポイント。

日本の島再発見_鹿児島県_奄美群島_奄美大島_マングローブの原生林
マングローブの原生林

チェックイン後に『奄美海洋展示室』(入館料800円)に足を運んだ。
2年前にオープンしたというこの名瀬市立の立派な海洋館で、係員がわざわざ案内に来て、実にていねいに説明してくれたのは気持ちがいい。


海洋ビデオの上映で、サンゴは植物ではなく動物であり、プランクトンを食べる。

夜光性であり、満月の夜に、卵を海中に産む。
その生みだされたサンゴの卵は黒潮に乗り、遠い海に運ばれていく。
その“夢とロマン”が20分間味わえる。これで800円はお値打ちだ。


2日目の夕食は、ホテルの紹介とパンフレットの中から厳選してピックアップした。
その結果、定置網でその日に捕れた魚を出す店『網元』(名瀬市)に決めた。


カウンターに座る。まずビール。付きだしに「タコの味噌漬け」が出た。
味噌とタコがよく馴染んでグー!歯ごたえもあり、酒の肴にピッタリである。
その店の“味”はこの付きだしでわかる。


「地ダコのサシミ」 「豚足の塩焼き」 「赤松(シロ身)の荒煮」
「シロムロ(ムロアジ)の塩焼き」(パサパサでノーグッドだった)
「地ダコのブツ切り」(甘みがあってベリーグッド)
「イカのバター焼き(甲いか)」 「モチの醤油焼き」
それに店の主人・牧重信さんの“気配りサービス”で「自家製シイタケ焼き」が出て、
もちろん焼酎をしこたま飲んで、小鉄(つまり鉄人の女房です)と二人で9250円!
思わず食べ過ぎたが、離島の旅なればこそのグルメ三昧である。

日本の島再発見_鹿児島県_奄美群島_奄美大島_赤松の荒煮(綱元)
赤松の荒煮(綱元)

話好きのおやじさんから奄美や徳之島の山岳地帯に生息する「黒ウサギ」の話もきいた。
黒褐色、耳、後足、尾が短く、今から七千万年前に現れ、四千万年前に繁殖したという天然記念物だ。


ついつい話し込んで、小雨降る路地裏を旅情いっぱいつめこんで、今夜の宿へ…。

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