アメリカ合衆国 シシュマレフ島_エピローグ
- 2007年12月28日(金) 14:11 JST
- Contributed by: tetujin60
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ステイシーとゴットマザーが見送りに来てくれた
エスキモー人は日本人と良く似ている
最後の夕方もう一度二人で砂の道を散歩した
アザラシの毛皮で作った
民芸品をお土産に頂いた
スノーモービルの玩具
エスキモーダンスを踊るステイシー
お嫁に行く三女ステイシーと婚約者
エスキモーが作る民芸品
エスキモーの若者は骨の髄まで食べる
私と同年輩はコレストロールを気にして食べない
ロースとビーフ
カリブーの肉でロースとビーフを作るレイテェルと小鉄
カリブーの肉塊
悠々と草を食むジャコウウシ
8年前に廃屋となった跡
エスキモーダンスの練習
ここをクリックすると花のスライドショー
2007年9月12日~16日
旅の鉄人 池内嘉正
夕方にもう一度小鉄と二人砂浜を
ゆっくりと踏みしめて歩いた
降り出して来た雨も気にもせず,
顔見知りの島人と手を上げて挨拶を交わす
走り行くバギーの車輪の跡にも思い出が甦る
私の祖先はひょっとすると
この島民だったのかも知れない
二人の足跡が永久に砂の道に
刻まれるほど踏みしめて歩いた
9月22日お嫁に行く三女のステイシーは
空港で最初に出逢ったエスキモー人
人の縁とは不思議なもの出逢いがあり別れがある
人の出会い,自然との出会い
明日は又違う出逢いが待っている
旅はこれだから面白い
多くの家族に囲まれ笑い声の絶える日が無い
「リチャード家」。
日々の暮らしの中に貴重な体験の数々
,ファミリーのお陰で旅先での
アットホームなエスキモーの生活を垣間見た
日本からの珍客を持て成す素顔の生活スタイル
豪華な食事よりエスキモーの
日頃の生活を垣間見た旅の経験は数少ないひとつ
6時間をかけて調理してくれた味は
軟らかくて臭みも無く肉もしっかりとしていた
ゴッドマザー「レイチェル」(61)の
愛情たっぷりの手料理に
舌も幸せをじっくりと味わった
脂身の少ない部分は鹿肉のようであり
,デニスは骨を砕きその髄までしゃぶっていた
民宿でもないのに格安の料金で
一部屋を提供して頂いたリチャード家,
家族同然の扱いにお礼の言葉も無い
貴重な体験はこれからの人生の中で
何かの恩返しを「地球」の為にしなくてはならない
最後の晩餐はカリブーのローストが
食卓を飾ってくれた
肉塊のさばきも手馴れたもの
ノコギリで骨まで切り刻んでいく調理に
小鉄も舌を巻いていた
8年の風月は廃屋の跡形も無く
骨組みの一部を残すのみである
島を捨てた島民はすでに本土へと移住している
島の暮らしは決して楽ではないが
シシュマレフで生まれ育った
エスキモーはこの島が好きなのだ
使い捨てられたバギーや
スノーモービルはゴミの山となり,
空き缶はところかまわず
ポイ捨てられ写真を撮るのも忍びない
小鉄のひとり言
リバークルーズでの紅葉は圧巻であった 多くの鳥たちと野生のジャコウ牛とも出逢えた
北極海の往復とも一艘の船にも出会はなかった貸切の海
一週間で一気に紅葉する時期に出逢えたのは幸運でした
ブルーベリー・ブラウンベリー・クラウンベリーの上に寝転がった爽快さは生涯思い出に残るでしょう。ありがとう「リチャード家」の皆さん……。
豆知識
カリブー
サンタが乗っているのは「トナカイ」,野生のトナカイをカリブーと呼ぶ
家畜としては飼育されているものを「トナカイ」と言う
カリブーは雄にも雌にも角がある
ジャコウウシ
牛という名がついているがヤギと羊の仲間
北極圏の島シシュマレフの5日間,
自然との闘いと言うより
自然に溶け込んで暮らしているエスキモー人
地球温暖化の影響で
削り取られていく島は悲鳴を上げている
14軒はすでに廃屋と化し
人間の住めるところでは無くなりつつあるのは
この目でしっかりと確かめた
もっと早く出逢いたかった島人に
心から「コヤナ」(ありがとう)QUYAN
リチャードと硬い握手を交わし空港へと向かう
運転は三女の「ステイシー」
ゴッドマザーの「レイチェル」も見送ってくれた
故郷を後にするような気持ちで
胸が熱くなり見送りの二人の顔が滲んで見えた
エピローグ