2024年4月19日(金) 18:52 JST

第1弾 ご島地グルメ 島根県隠岐島

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第1弾 ご島地グルメ 島根県隠岐島

島根県隠岐島 隠岐島後 松葉蟹
         
2022年1月15日(土) 気温 8度―2度 晴
 
山陰地方で水揚げされたズワイガニを松葉蟹と言う。
 
これは京都〜島根の日本海側の呼び名で、福井では越前ガニ
 
石川では加能ガニと呼ばれている。隠岐近海で獲れたものは
 
隠岐松葉ガニと呼ばれているが、隠岐松葉には一定の条件がある。
 
1・最終脱皮を終えたズワイガニのオスのうち
 
体重が500〜700g以上のもの

2・カニかご漁で捕獲されたもの。

3・漁獲・販売時期は11月23日〜2月23日の3ヶ月のみ

他の時期はバイカゴで白バイ・赤バイ漁。水揚げされたバイ貝は

金沢へ出荷されおでんなどに使われ人気の食材。

この厳しい条件の中で基準を満たしたカニだけが「隠岐松葉ガニ」

と認められる。

 

隠岐の島でカニ漁を認可されているは7隻。

水揚げは全て境漁協へ出荷される。

今年は不漁であるが昨年は1億以上の水揚げをあげた船もあったと。

カゴ漁の餌は鯖1本入れる。夕方の6時頃出航し18時間後に帰港。

カニ漁船 日カ115 SN2836 バイカゴ103号 より取材

 

蟹のフルコース

予約していた店と蟹。大皿に乗って生きたままの姿でご挨拶。

カニは爪を振りかざし「どうじゃ」と最後の足掻き。

記念写真は今まで見た事もないカニのポーズ。

隠岐の海に育って10〜15年、立派に育ったものだ。

記念撮影が終わると調理されて大皿で再登場。

身は艶々として光っている。

う〜ん 旨そう!

刺 身

隠岐の男ガニの晴れ舞台。頂きま〜す。

甘い 身が舌に纏わる 繊維が太い

 

味噌の甲羅焼き★★★

甲羅のまま焼いた味噌も程よく出来上がってきた。

生のカニ足にカニ味噌を付けて口からお出迎え。

シコシコとした蟹身を舌の上で味わう。

蟹味噌と半生の身が纏わる。

繊維が太くて甘くて兎に角 蟹の風味スゴイでっせ!

 

焼きがに

大きな爪は炭火の上で香ばしい香りが鼻先をくすぐる。

今までに味わったことのないカニの味・姿・形の三冠王

隠岐の蟹様に舌が腰を抜かし甘味が喉を擦って胃袋もご満悦。

 

かに鍋

生のまま鍋の中で湯がきそのまま食す。

「甘い」しっかりとした歯触り、後の半分をポン酢に付けて頂く

今まではポン酢の旨さでカニすきを食べていたが今夜のカニは

ポン酢が邪魔をする。

醤油もポン酢も何も無くても海水に浸かった塩水だけで充分だ。

最後は鍋の出汁がまた旨い。甘い、スープのお変わり。

生でよし、焼いてよし、煮てよし、スープを残すのは勿体無い。

私はもうお腹がパンク状態、女房はまだいけると涼しい顔。

締めのおじや

ご飯と玉子を追加しておじやの仕上げ。

う”〜ん 一杯の島酒もひと口付けただけで見向きもしない。

今夜は蟹の不戦勝

通常オス500g〜700g のかにかご漁(身を痛めない)。

他の地域では底引き網で漁をする。

今夜の松葉蟹は特大の1・2kg。(10年〜15年)

甘みと弾力、焼くと一層甘みを増す。

水深200m〜400m 大陸棚に育つ隠岐蟹はまさしくカニの王様

島でしか味わう事が出来ないご島地グルメは絶品だ。

ご当地感: 5.0/ 味:4.8/ 価格:4.4/ サービス:4.2/ 雰囲気:4.5

せこガニ

フィシャーマンズ・ワーフ隠岐 08512-2-6600

活け松葉蟹1・2kg超特大(10年〜15年物)

オス 刺身・焼ガニ・湯引き・甲羅味噌焼き・カニ鍋

せこがに大 (松葉蟹のメス)

 

 

2022年1月16日(日)

蚫 黒アワビ(オス) 赤アワビ(メス)

アワビのフルコース

前菜

サザエの松前漬・アラメ(ワカメの根っ子)

白バイ煮付け・サザエのナマス

 

あわびはオスとメスが用意されオスは200g以上の立派なもの

メスは少々小振りである。

日曜日とあって休日であるが遠方より来島の客の為に

オーナーの粋な計らいの貸切りの“おもてなし”

こんな贅沢な食卓は初めての経験。おおきに!

アワビの踊り焼

網の上で身をくねらせまるで酔っ払っているかのように踊る。

酒をかけると一層激しくなり地獄焼とも言われる

この光景は少し残酷だが食す分には旨そう!

焼き上がったところで薄く切り、肝の醤油和えにつけて頂く

肝の苦みとアワビの身が弾けるように味が広がる。

甘くて柔らく弾力がある逸品

アワビの茶碗蒸 ★★★

卵の蒸し加減が極上、初めて食す贅沢三昧、

磯の香りが口の中で広がりぷりんぷりんのアワビだけの茶碗蒸。

余分な物を入れない店の料理方が味を一層際立てている。

 

蒸しアワビ

噛めば噛むほど弾力があり弾き返してくる。コリコリ感が鮮度を増す。

 

アワビの天ぷら

期待はずれ

アワビのバター焼き・きも

バターの香りがプラスアルファ、あわびの二重奏

 

アワビのしゃぶしゃぶ

アワビをさっと湯に潜らせ自家製ポン酢で食べる。

大根のケンとレタスの脇役がいい

ポン酢もいい味を出している。

ご当地感: 4.5/ 味:4.6/ 価格:4.3/ サービス:4.5/ 雰囲気:4.8

サザエの炊き込みご飯と白バイ貝のすし

アワビではなくサザエであったのが残念。

割烹 末広

隠岐郡隠岐の島町

西町八尾1−48−28

08512−2−0014

          小鉄と高村真里美

 

 

隠岐そば

蕎麦粉100%色は少し黒目の粉、

つなぎ粉が無いので細かく切れて腰も余りない。

蕎麦の味は悪くもなくむしろ旨いほうだ。

北海道の腰のある蕎麦と比べたら比べ物にならないが十分いける。

島食人としては「ざるそば」にして硬めに湯がけば

もっと味が出るような気がする。

好きな天ぷら(わかめ・岩のり)と一緒に「隠岐そば」食べてみたい。

わかめと岩のりの天ぷらを添えれば名物になるかも?ぶっかけ隠岐そば

 

日本の島 旅の島食人 

池内嘉正

 

 

 

 

 

 


▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2022/01)

Photograph by Yoshi Ikeuchi