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カナリア諸島 テネリフェ島_フラワーカーペット

  • 2012年9月18日(火) 09:08 JST
  • 投稿者:
    tetujin60
  • 閲覧件数
    1,441
スペイン カナリア諸島 テネリフェ島(75島目)

フラワーカーペット

ラ・オロタバ市役所前・広場面積 950

砂絵面積 880㎡・砂の量 1,350kg・長さ 44m×20m

テイデ山の麓の丘陵地帯に花と緑豊かな街に花の絨毯のお祭りがある。

3年前からの計画でやっと実現が叶いその前夜の6月13日に会場の前に立つことが出来た。

1920年から続く砂の芸術と花の絨毯のお祭り。

ヨーロッパでは花のお祭りが各地で開催されているがオロタバで開催されるフラワーカーペットは
伝統ある歴史の中でテイデ山から採取された自然の21種類の色砂を使い砂絵が描かれている。
その規模も年々大きくなりギネスに登録されているほどだ。






見事に描かれた砂絵には手前に平和のシンボルの白い鳩、そしてその上に神が天を見上げている。

何処から見ても砂の作品とは見えず絵の具で描かれたようである。

一ケ月前から会場にテントを張り少しずつ仕上げていくのであるがその中には子供もいたので感動した。

プロデューサーのドミンゴは最後の指揮をとり市役所前の階段に整列した。

出来上がった瞬間、会場から大きな拍手が沸き起こる。この場にこの瞬間に居合せた幸運に喜びを噛みしめた。

明日から始まる花絨毯の前夜に、もうすでに大勢の見物客が押し寄せている。






写真家のサルバドーレは地元の写真家達やドミンゴとも親しく,会場整理のセキュリティを尻目に裏階段から屋上へと上がる。
そこから屋根の尾根を伝ってドミンゴはするすると天辺へと登っていく。

屋根の上は重量制限の為、乗ることはせず仕方なく屋根の上から身をせりだして
真下に広がる砂絵に目を見張り乍,必死の撮影を開始した。

三脚は使えず肘でコンクリートの屋根の上に固定して手振れを防止したのは9時を過ぎ太陽が沈もうとしていた。

沈む陽光に満足のいく撮影を終えレストランに入ったのは10時を過ぎていた。

遅い夕食を済ませてホテルに帰還したのは日付を変わろうとしていた12時前である。
快い疲れにベッドに倒れ込み,熟睡の朝は昨夜の事が忘れられず興奮気味であった。









早朝の会場は観光客もまばらで写真撮影には都合が良かったが朝の太陽の光がヤシの影に邪魔されて満足はいかなかった。

道路は歩行者天国となり各所で花絵の作成が始まっていた。
女子学生のチームや各種、団体が道路にスケッチを下書きして生の花びらで描いていく。

又,一方では型を作りその中に彩り豊かな花びらを入れ,風で飛ばないように噴霧器で花びらを濡らしていく。
徐々に出来上がっていく花絵は町を挙げての盛大なイベントである。

夕方に再度訪れた時には全てが出来上がっていた。
張り巡らされたロープの中や,知り合いのホテルの2階から,又はテレビ局の撮影台の上からの特別待遇の撮影が許可された。
全ては友人のサルバドーレの案内である。

8時に教会の鐘が鳴り渡り,出来上がったばかりの花の上の行進が始まる。

コンセプシオン教会(Iglesia de la Concepcion)から白い衣装に身を包んだ子供たちが周囲を囲い宗教行列が始まる。
綺麗な花柄は見る影もなく壊れていくが,たった一日のお祭りの為,
多くの労力を結集して作ったものを何の未練もなく散らされていく。

スペインらしくて良いではないか。

昨日からサッカーのヨーロッパカップが始まっているが,あの熱狂的な応援は解るような気がする。

市役所前の砂絵の上で最後の儀式が取り行われ一ケ月がかりで出来上がったものも踏み散らされていく。

長い牧師の挨拶の中で「今,生きているこの瞬間に感謝を…」の言葉は心に響いた。






念願のフラワーカーペットのお祭りは多くの旅の知人に助けられ予想もしなかった待遇にお礼の言葉もない。

地元のプロの写真家たちは遠い日本から来たカメラマンに親しみを込めて解らないスペイン語で話しかけてくれた。

報道関係者しか入れないところへも優先的に配慮してくれたのは仲間意識だけではなく
,持っているカメラが全ての人が日本製であったからかも知れない。

一ケ月近くなろうとしているカナリア諸島の旅で日本からの旅行者にまだ一人も会っていない。

あまりにも遠い大西洋の島の情報はインターネットでもその様子は伝わって来ない。

4日間続いた花の祭りもフィナーレを迎えようとしている。

どの情報も正確性に欠く。13時30分で終わる。14時まで。

現地へは12時30分に駆け付けたが現地でも13時から開催。14時から…。
実際行列が行われたのは14時過ぎからお祭りは19時過ぎまで延々と続くらしい。






牛車に引かれた荷台の上からパパ(湯がいたジャガイモ)・ゆで卵・ポプコーン・バナナ・などが見物客に振る舞われ、
荷台の後ろに焼き鳥か豚か肉か解らないが串焼きにして振る舞われる。

ひとつだけ摘まんだが味はなかなかのものでワインも飲み放題。
カナリア衣装に身を包んだ老若男女がギターを弾きながら歌って踊る。
ワインやビールですでに出来上がっている者もいるが見物客も一緒になって花祭りの最終日を迎える。

大西洋の世界一気候の良いカナリア諸島。
7つの島から出来た火山島は旅人を存分に持て成してくれた。機会があればもう一度訪れたい島だ。

ビバ!カナリア ムーチョス グラシャス。

2012年6月14日~17日

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